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マレーシア/KLでの長期滞在&サポートで感じたこと 


まずは、なかなかブログが更新できなかった事をお詫びいたします。
マレーシア/クアラルンプールでの長期サポートが続いていますが、お客様からの依頼や業務がとても多く、夜遅くまで活動の日々が続いています。
既に、こちらでは北海道からのお客様を含め、数えきれないほど多くの方とお会いし、サポートをさせていただいています。
マレーシアのゴルフ場との提携を希望している日本のゴルフ場関係者、ゴルフをエンジョイしに来られる方、MM2Hビザを取得して現地のより詳しい状況を視察に来る方、海外/マレーシアへの企業進出のために現地を調査に来られる方、etc…。

長く滞在してみた自分の観点から、マレーシアという国につき改めて感じるのは主に以下となります。
①マレーシアという国は、以前に感じていた以上にバランスの取れた良い国であり、英語や海外に多少不慣れな方(シニア/女性/お子さん)でも住みやすい環境がある。
②治安も予想以上に良く、過去アメリカの滞在時と比べてもはるかに安心感がある。日本食材も豊富でこちらで手に入らないものはほとんどない。
有料で契約をすれば、日本のテレビもほぼ全チャンネルがオンタイムで視聴可能(地上波/BS/CS)。海外にいながら日本とまったく変わらない情報や生活環境も可能です。
③日本から来る多くの方はアジアを含めたこちらの状況についての知識が乏しく、最初にKLに来られた方は、当初のイメージとの現実のギャップに驚く方が圧倒的に多い。マレーシアというと、いまだにジャングルやオラウータンという認識レベルの方も多いのですが、KL中心部の街並みは、札幌をはるかに超える高層ビルやお洒落なコンドミニアム、ショッピングモールが多く、景観や住環境も近代的かつ大変恵まれた状況にあります。
④経済や人の動きも日本以上に活発で、現地の富裕層の数も想像していた以上に多い(1000万以上する高級車の数は日本以上のように感じます)。
⑤日本のような将来に対する停滞感がほとんどなく、人々が前向きに暮らしている。学校でのいじめやストーカー、自殺等の心理的に困窮した話も耳にすることが少ない。 平均的な所得は日本より下のはずなのに、心理的な幸福度は日本より上かもしれない。日本人以上に自分の暮らし/生活をエンジョイしています。
⑥日本人のような繊細さはないものの、人々の気持ちが全般におおらかで、外国人や異文化に対しても寛容性がとても高い。これは過去イギリスの植民地だった影響かもしれませんが、音楽や食文化、生活にしても海外の良いものを受け入れる素地/要素がとても高く、自分のなかではマレーシア/KLはアジアでも数少ないインターナショナルな場所という印象があります。これはタイ、インドネシアでもほとんど感じられなかった部分です。うまく表現出来ませんが、自分が過去住んだことのあるニューヨークに近い感覚があります。
⑦前マハティール首相の影響もあり、日本という国や日本人に対して好感や憧れを持って接してくれる方がとても多く、親日度はアジアでもトップクラスだと感じます。現地の人々が親切で、過去アメリカ滞在時にも感じたことのない、居心地の良さがあります(自分の経験上、アメリカには、白人vsアジア人/他人種の目に見えない壁が存在しています)。
⑧KLに長期ロングステイや駐在等で長く住んでいる方から、この国が嫌で日本に戻りたいという方にはほとんど出会ったことがありません。これは驚くべき事で、アジアの多くの国でも、このような場所はほとんどないと思います。

自分は日本人であることに感謝しており、日本/特に生まれ故郷の北海道が大好きです。日本を否定し海外に来ている訳でなく、むしろ大好きな日本や北海道が激動する海外&アジアのなかで、経済的にも生活的にも、より強く素晴らしい存在になって欲しいと強く願っています。    

でも一方で、こちらに来て実際に感じるのは、日本の停滞感とは対象的なアジア&マレーシアの強い飛躍力と変化にも柔軟な前進力です。
アベノミクスや東京オリンピックで今日本は、景気が良いという声も耳にしますが、人口減少のなか一番重要な政策&経済の根本改革が先延ばし&ほとんど実現していない状況で良くなるとは到底思えません。人口や平均所得が確実に目減りしていっている日本が生き残るためは、内需に頼るのではなく、海外から外貨を稼がない限り良くならないはずです。日本の貿易が毎年赤字続きという事は、日本の資産が海外に奪われ、大枠の箱で総資産が目減りしているのが明らかなのに、マスコミや人々も目をそらしているように思えます。知らない間に、日本の1人あたりのGDPは既に隣国のシンガポールにも完全に抜かれてしまっています。

例えて言うなら、もし一家の家計が毎年赤字続きだとしたら、将来どうなるかは自明のはずなのですが、過去の東日本大震災のように自分だけは大丈夫と思っている人が大半なのかもしれません。自分も震災の直前まで約5年間、宮城県/仙台にいましたが、大地震は将来絶対に来るとほとんどの人が頭でわかっていたはずなのに、ほとんどの人が自分だけは大丈夫との意識が明らかに蔓延していました。そういう自分自身も認識が甘く、当初借りようとしていた海から約5kmのマンションは全て津波でなくなっていた光景にショックを受けました。過去の栄光や国や政治のせいにして目を閉じている事が一番怖いことに感じます。

経済や所得がすべてとは言いませんが、現状に甘え海外との競争にもう一度復活し勝てなかったら、日本や我々に厳しい現実が待っているのは確実と感じます。自分が一番必要と感じる事は、日本の人やマスコミ、政治家、企業はもっと海外/アジアに足を運んで、まずはライバルの足元/状況をしっかりと掴むことだと思います。正直入り口であるこの部分ですら、まだ日本には大きく欠けており、日本に入ってくる情報量や分析能力も負けているように思えます。日本が中傷する中国や韓国の企業や政府はアジア諸国では既に日本より先に深く現地に入り込んでいます。日本の大企業は既に多く進出しているものの、中小企業レベルでは完全に負け戦の状態かもしれません。 中国、韓国を国として見習いたいとは到底思っていませんが、そんな国にも完全に後手になってしまっている現状に悔しく感じています。

実際、自分が出来る事はとても限られているのですが、日本から離れてみると、より何かしたい/しなければならないという気持ちに駆られるのは自分だけではないと思います。日本/北海道に生まれた事に誇りを持って、海外でも頑張りたいと思っています。1~2月はほぼ全週お客様がクアラルンプールにやって来ます。ひとつでも多くのヒントを掴んで日本に帰ってもらえたらとても嬉しいです。

~写真は、自分も幹事としてお手伝いした、サウジャナG&CCの正規メンバーとなっている日本人約50名による懇親ゴルフコンペです(2015/12/20開催)。

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