マレーシア政府との共同イベント・その➁ ~「マレーシア・海外国際コース間提携&ゴルフセミナー」
- 2018年11月19日
- ゴルフ関連(海外/マレーシア)
北海道内のゴルフコース関係者/経営者の方を対象とした「マレーシア/海外国際コース間提携&ゴルフセミナー」を11/5(月)に札幌東武ホテルで開催させていただきました。
これも先の北海道旅行博と同様、マレーシア政府からの付託を受け開催した共同イベントですが、対象は一般ユーザーではなく、北海道のゴルフコース経営者(支配人)を対象としたBtoBセミナーです。
6年程前から、当社と提携先のYokoso Travel Sdn Bhd (クアラルンプールにあるゴルフ専門旅行会社)が仲介役となり展開を広げてきたマレーシアの名門コースと日本のゴルフコース間での海外ゴルフコース提携が、双方のコースに取って大きなメリット&波及効果を生み出しています。日本およびマレーシアの提携先コースでは、両メンバーのプレー利用が年600回以上になるケースも出ており、良質な海外インバウンドゴルファーの取り込み手段としても大きな注目を受けています。マレーシアは、アジア全体でもメンバー数が一番多いゴルフ立国とも言われており、提携先のマレーシアの各コースは、3000~5000名の富裕層が集まっている場となっています。日本のコースにとっては、提携によって良質な海外顧客&ゴルファーに直接アプローチできる形が持てるようになります。
過去、国内需要の低下で苦しい経営状況にあった日本の観光業界(ホテルや観光地)は、この5~6年で海外インバウンド客の取り込みの拡大で、過去の閉塞状況から一気に息を吹き返しました。一方、日本国内のゴルフ業界はまだ鎖国に近い状況で、大きく減りゆく国内需要にしか目が行っていない状況です。これには過去の色々な要因が重なっていると思いますが、最大の要因はマナーの遅れた一部のアジア国しか見ておらず、アジア/海外には多くの良質ゴルファーがいるのに、情報不足のため、その可能性に気づいてないせいだと思います。マナーレベル&ゴルフ民度も高いイギリス仕込みのマレーシア&マレーシアゴルファーはその点でも最適な対象となるはずです。
マレーシアと言っても、日本にいるとほとんど表面的な情報しか取れないのが今の実情です。日本にいると、一見情報が溢れているように見え、実は国内偏重の情報ばかりです。受け身のままだと、実は世界的な状況や動きについては、真の情報が取りにくい国とも感じます。
今回のセミナーは次週に大阪でも開催しましたが、まずはマレーシアを含め、海外ゴルファーの真のポテンシャルを、日本のゴルフ業界/関係者の方に知ってもらう目的で開催しました。
観光も同様でしたが、日本のゴルフ関係者がそのポテンシャルに気付く前に、逆に向こう/海外の方から先にお客様がやって来てしまうと思います。日本の関係者が一歩進んで先に取り込めるか、もしくは後追いで動く形になってしまうのか、今の日本のゴルフ業界は、大事な岐路の局面に立っていると思います。
同セミナーでは、マレーシア本国より政府観光省のMr Kaza氏、同東京支局の山田様のほか、マレーシアゴルフ場支配人協会の会長Mr Ronnie氏も参加いただき、マレーシア&ゴルフのプレゼンをしていただきました。
今後、マレーシアの名門コースと日本のコースとの海外コース間提携が増えれば、マレーシアをゴルフ目的で訪れる日本人ゴルファー数は増えますし、日本の提携コースサイドでも良質な海外マレーシアゴルファーの受入れ/日本でのプレー数拡大が確実に見込めます。参加者の方もまだその可能性を十分には気付いていないと思いますが、この海外コース間提携のモデルは、マレーシア/日本のコース双方が、ウィンウィンのメリットを共有できる大きな可能性を秘めているモデルなのです。