「今期より札幌/北海道にて、海外&マレーシア人ゴルファーのゴルフプレーの促進&拡大に向け取り組んでいます」
- 2017年10月08日
- その他
業務に追われ、なかなかブログをアップできずにいましたが、今期春よりベースを札幌に移し、海外&マレーシア人ゴルファーの札幌/北海道でのゴルフプレーの拡大に向け取り組んでおります。
マレーシアに長期滞在して痛感した事のひとつに、マレーシア人ゴルファーの層の厚さ、ゴルフマナー&ゴルフレベルの高さがあります。
足を運んだ事のない方には想像しずらいと思いますが、イギリスからゴルフ&文化を持ち込まれたマレーシアでは、本格的なコース&クラブライフがしっかり定着しており、現地メンバーのゴルファー層の厚さ、コースの会員数を含め、アジア全体でもトップクラスと言われています。
自分もSaujana G&CCのメンバーとなり、約3年現地でプレーしましたが、最初のハンディキャップ取得時には筆記&実地でのHC取得テストを受けないと正式なハンディすら貰う事すらできません。そのテストではクラブの役員が9ホール同行し、スロープレーがないか/ショット後の目土対応/グリーン上でのディポット修復ほか、ゴルフ技術のみならず、ゴルファーとして紳士的なマナーが出来ているかを特に細かくチェックされます。
またマレーシアのコースではどこでも、プレー中の前組へのボール打ち込みにも厳しい罰則が設けられており、打ち込んだ場合には会議にかけられ、正当な理由がない限り約3ヵ月のメンバー権剥奪等の厳しい罰則があります。日本のコースのように、チェックもなく任意で提出したスコアカードでハンディキャップが取れたり、前の組に打ち込んでも謝れば済むだけの生易しいルールではありません。
マレーシアのコースは、スコアでも日本のコース・プラス10とも言われるほどタフなコースが多い背景もありますが、マレーシア人のゴルフはより本格的&高いレベルにあり、ショットやトラブル時の対処も日本人ゴルファーよりも上手と感激する事が多々あります。
マレーシアは大の親日国で、特に北海道は大人気のため、当然札幌/北海道でプレーしたいというマレーシアゴルファーが沢山います。でもその一方で、日本のコースはまだ鎖国に近い状態で、過去の中国や韓国の一部ゴルファーのマナーの低さを理由にプレーすら拒んでいるコースもあります。今後は日本のコースを支えているシニアゴルファーの大きな塊が激減し、厳しい経営環境が確実なのに、何も手を打てていない日本のコースの現実があります。
正直、日本のゴルフ界は国際化の部分では、世界でも相当立ち遅れており、既に時代に取り残されている感があります。実は、ホテルや観光の分野でも、5年以上前は同じような状況で、当時の日本のホテル関係者は一部の情報に翻弄され、アジアの顧客を相手にしていませんでした。それが、今や手の平を返したように海外/アジア顧客優先に態度が変わり、逆に今は日本の顧客よりも、お金になるとわかったアジア人を優遇する逆転現象が起きています。
本当の背景を理解しないままでの日本特有のブームは心底良いとは思えませんが、札幌や北海道のホテルは、アジア客の拡大で不遇の経営環境から転じ、今やバブル的とも言える状況となっています。
当社ではマレーシアの上位/名門コースと北海道のコース間との国際間提携の構築を長年にわたって拡大してきました。この提携はレシプロカル提携と言われており、両クラブ/コースが提携・調印をすることにより、お互いのメンバーが会員並みの料金でプレーできるシステムで、日本では馴染みがないものの、アジアではごく一般的なシステムです。
今期は、札幌のコースで、マレーシア人ゴルファーを中心に、500プレー以上の対応をして来ました。
特に先頭を切って国際化に取り組んでいる札幌カントリークラブ(真駒内CC、滝のCC、羊ヶ丘CC)では、マレーシア名門コースとの提携先を計13コースまで拡大させており、同コースでは、マレーシア提携先コースとの対抗戦(インタークラブマッチ/国際クラブ間・親善試合)もホームコース/札幌にて計3回実施しています。 同コースではメリットが大きいマレーシア名門コースでの提携プレー権を欲しいがために、同コースの会員権を購入する方もかなり増えています。
世界的には大きく立ち遅れている、日本のゴルフ環境を変える事は簡単ではありませんが、アジアのゴルファーには大きな潜在力があり 窮地に置かれている日本のコースをプラスに変える事が出来る唯一の道と信じて活動を続けています。